2013/10/30 青森ヒバを100パーセント生かし切りたい!


来年度に向けて、いろいろな計画が進んでいます。
まずは「青森ヒバボード」の製品化プロジェクトです。
ヒバ爆弾のところでも書きましたが、建築材として使えない規格外の材を生かすためにこのプロジェクトは考えられています。おが粉から製品を作れれば、ほぼすべての青森ヒバを廃棄することなく使い切ることができるからです。

ヒバ爆弾はペレット状に固めていますが、これを扱いやすいボード状に成型できないか?
耐久性もクリアできれば、新たな素材としてニーズがあるのではないか?

このプロジェクトの経過についてはホームページやフェイスブックでお知らせしていきますので、どうぞご注目ください。 

 

2012/11/20 ヒバ爆弾の誕生と豚と青森ヒバ


 

もともと、村口産業は養豚業と製材業を営んでいました。私は、この木工業を始める前25年間は養豚業一筋でした。 その25年間の経験がいま大変役立っております。 豚ちゃんも人間も同じ生き物です。
豚舎の敷き藁の代用品としてヒバのおが屑を敷いたら豚が健康になり病気にかかりにくくなり、 おまけに豚の強烈な臭いが半減し、カビなどの心配はまったく無くなりました。

ちょっと、話が脱線しますが、 母豚がヒバのおが屑(木)を食べると言ったら、みなさんはビックリすると思いますが 本当のことなんです。 主食でたべるのでなく、敷き藁の変わりに豚房に敷くのですが、それをきれいなうちに 食べてるのです。 食べることによって、その母豚から生まれる豚は健康そのものでした。
養豚業を止める6年ぐらい前、薬は必要ないことに気づいてからは、病気予防のため の薬の投与を一切止めました。 それまでは、1000頭以上の薬代は大変なものでした。

そんなことから、青森ヒバの素晴らしい力については、経験上自信をもっていました。
製材・木工業専業に移行するにあたり、生き物にはヒバの効能力が いかに大切か考えるようになり、ヒバと人間と健康を結びつける自分なりの商品開発を現在頑張ってるところです。

木は、みなそれぞれいろんな特徴をもってます。
でもその中で、青森ヒバほど不思議な力を持つ木は他にないとおもいます。
だてに、200年以上成長してきたわけではないのですね。
普通言われてる、防虫、防カビ、防臭、殺菌効果はもちろんのこと。 私たちが生きてくためには、かけがえのない大事な木であるということです。

「そんな大切な木を最後まで使い切りたい」
その思いから、建築材としては価値がないとされる端材や、製材の過程で出るおが粉を再利用できないかと考えてきました。もともと手作り木工館をはじめたのは、この端材を活用するためでした。
ところが、おが粉については活用法も見つからず、むしろ処理するためにお金をかけている状態が続きました。

そんな中、ヒバのおが粉を圧縮してペレットにしたものを燃料として使えないか?ということで試作してみたのが「ヒバ爆弾」のはじまりです。
ところが、試作品を見て考えが変わりました。
燃料として使うにはあまりにも素材がもったいない、何か別のものに転用できないか。
青森ヒバの特徴である、消臭効果がまだ残っているのではないかと、コーヒーをペレットの上にかけてみたところ、驚くことにコーヒーの独特の香りがほとんどしません。しかもペレットがコーヒーをしっかりと吸いこんでおり、吸水性にも優れていることがわかりました。

こうして「ヒバ爆弾」は10万個近くを出荷するまでの大人気商品になりました。
「わいどの木」は、これからも木と健康をテーマに、みなさんの生活に役立つ商品を送り出せたらと考えております。